「自助、共助、公助」は、災害や緊急時の対応において、それぞれが果たす役割や責任を示す重要な概念です。これらの概念は、災害に対する備えや対応を多層的に考える上で、相互に補完し合うものです。
1. 自助(じじょ)
自助は、個人が自分自身や家族を守るために行う準備や行動を指します。災害が発生したとき、まずは自分の力で安全を確保し、困難を乗り越えることが重要です。具体的な自助の例には以下が含まれます。
- 非常食や飲料水、救急用品を備蓄する。
- 家の耐震対策を行い、避難経路を確認する。
- 家族と連絡手段や避難場所を確認しておく。
2. 共助(きょうじょ)
共助は、地域社会やコミュニティが協力して、お互いを助け合うことを指します。自助の次の段階として、共助は隣人や地域の人々が力を合わせ、支え合うことで災害に対処することを意味します。共助の具体例には以下のようなものがあります。
- 地域での防災訓練に参加し、隣人同士で助け合う関係を築く。
- 災害時における情報共有や安否確認を行う仕組みを作る。
- 地域の避難所運営に協力し、必要な物資や支援を提供する。
3. 公助(こうじょ)
公助は、政府や自治体などの公的機関による支援や救助活動を指します。災害が発生した際に、公的機関が行う救助活動や被災者支援は「公助」に含まれます。公助の具体例には以下が含まれます。
- 警察、消防、自衛隊による救助活動。
- 避難所の設置や生活再建のための支援。
- 政府からの災害支援金や復興計画の実施。
まとめ
- 自助: 個人や家族が自分自身を守るために行う行動や準備。
- 共助: 地域やコミュニティが協力してお互いを助け合うこと。
- 公助: 政府や自治体などの公的機関が行う支援や救助活動。
この3つの要素がバランスよく機能することで、災害や緊急時における被害を最小限に抑え、迅速な復旧が可能になります。それぞれが自分の役割を果たしながら、他の要素と連携することが、社会全体の安全を守るために重要です。
その中でもまずは「自助」です。
自分自身が助からなければなりません。
そして災害発生から3日(72時間)は自助でなんとかしなければなりません。
この「3日」という期間は、災害直後の混乱期に公的支援(公助)が行き届くまでの時間をカバーするためのものです。
自助3日での準備
「自助3日」を実現するためには、次のような準備が推奨されます。
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食料と水
- 1人当たり1日3リットルの飲料水を準備する(3日分で9リットル)。
- 3日分の非常食(缶詰、乾パン、レトルト食品など)を備蓄する。
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医薬品と衛生用品
- 持病がある場合は、常備薬のストック。
- 応急処置用の医薬品や消毒液、包帯などを準備。
- トイレットペーパー、ウェットティッシュなどの衛生用品。
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避難用品
- 懐中電灯、予備の電池、携帯電話の充電器(ソーラーや手回しタイプがおすすめ)。
- ラジオ(手回しや電池式のもの)。
- 防寒具や雨具(ブランケット、雨カッパなど)。
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情報と連絡手段
- 災害時の情報収集手段として、携帯ラジオやスマートフォン。
- 家族との連絡手段を確認し、避難場所や連絡方法を事前に決めておく。
自助3日の意義
災害直後は、道路や通信網が寸断され、公的支援がすぐには届かないことがあります。このような状況に備えて、「自助3日」の準備をしておくことで、自分や家族の安全を確保し、混乱を最小限に抑えることが可能です。また、周囲の負担を軽減し、迅速な復旧につなげるための社会的責任としても重要です。
「自助3日」は、個々の自助能力を高めることで、全体としての災害対応力を強化するための基本的な考え方となっています。
このことだけでも頭にいれておくといいのかもしれませんね。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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